お気に召すまま

舞台の記憶が鮮やかなうちに…

『1789 バスティーユの恋人たち』

1789を観劇してきました!!
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今回はプレビュー公演という、初日の前にお客さんを入れた公開ゲネプロのような公演で見てきました!
本公演と内容が変わらないのに、本公演より少し安く、しかも初日前に観られるというお得すぎるシステムです。笑

1789というタイトルから想像できる通り、フランス革命を舞台にしたこの作品、一言で言うと、「ミュージカルデビューにもってこいな作品」でした。

とにかくとっても話が分かりやすい!
お芝居というと支離滅裂なストーリーで歌も何言ってるかちょっとわからないし…と思われがちですが、この舞台は、
①歴史的にも有名な出来事を時系列順にシンプルに描いている
②登場人物の関係性がはっきりしていて、立場によって風貌がかなり違う
③心情をはっきり歌に乗せて伝えてくれるので深読みや誤解がうまれにくい
ので、いろいろ考えながら見るという感じではなく、スッとストーリーに入れる作品でした。

話が分からないと舞台の内容が理解できないので、話は分かりやすいに越したことは無いですが、話が分かりやすいだけですと、あまり考えない分舞台に飽きてしまいがちなのが悩みどころです。でも安心してください、この舞台には飽きさせない要素が沢山ありますよ!
ひとつはフォーメーションダンス!!民衆たちのダンスは初日とは思えないほどの完成度でした。力強さ、自由を求める雑草魂、圧巻でした!
そして、コメディ要素!ところどころに散りばめられた秘密警察さんたちがとてもいい味を出していました!仮装もお芝居も小芝居もツッコミもすごく工夫されていて、ほっと一息つける場面でした!
最後に衣装!特に花總まりさん演じるマリーアントワネットの衣装はすごく豪華で美しくて最高!紅白の小林幸子顔負けの豪華さでした!笑

そんなこの作品、キャストがとっても豪華なんです。
舞台を選ぶとき、まずはじめに見るのってキャストだと思うんですけど、舞台俳優さんは舞台を観る人からすればカリスマでものすごい人気俳優さんだけど観ない人からの知名度はあまり高くありません。
しかし、今回のキャストは実力も舞台界での人気もキャリアも充分な上に、世間的な知名度も高い小池徹平さん、神田沙也加さんがメーンで出ています。
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また、ミュージカル界では確かな地位を確立している上原理生、宝塚娘役時代から人気も実力も抜群のミュージカル女優のカリスマ花まりさん、話題作に引っ張りだこの期待の若手古川雄大などが脇を固め、申し分ない高クオリティの作品に仕上がっていました。

すごく親しみやすく、舞台独特の敷居の高さを全く感じさせない、ひとりでも、はじめてでも楽しめるものになっていました!
さすが小池さん演出!笑

これから観る方がほとんどだと思うので具体的な内容についてはあえて触れませんでしたが、とにかく舞台初心者の方にも、いろいろな舞台を観ている方にも、たくさんの方に愛されるような作品です!
舞台のいいところがたっぷりつまった3時間!
皆さん是非帝劇へ!!!!