お気に召すまま

舞台の記憶が鮮やかなうちに…

『アルカディア』

大変更新が遅くなりましたが、2016年初ストレートプレイは、シアターコクーンにて、アルカディアを。

この舞台は大掛かりな舞台転換もなく、セットは英国貴族のお屋敷だけ。
その英国貴族のお屋敷を舞台に過去と現在が交錯します。

正直、少し難しい舞台だとは思います。
セットや場面が変わるわけではなく、過去と現在を行ったり来たりするから理解がしにくいという難しさ、、、もありますが、というよりは、セリフが少々難解で、いろいろと教養がないとなかなかぴんとこない、そんな舞台です。

しかし、難しいですが、とても面白い舞台です。
話に一貫性があって、小ネタも豊富で、何度も繰り返し見て、しっかりひとつひとつについてよく考え、理解すると、全てが繋がる瞬間に出会えます。
ああ、これがこうで、これがこうだったから、、、!!!過去と未来、人と人との関わり、全てがスッキリ、今まで抱えていたもやもやが吹っ飛ぶ瞬間は爽快です。

演者は本当に豪華で実力者揃い!これだけ難しい舞台、この人たちでなければ絶対に成り立たない!!!この人たちだったからこそのクオリティでした!!!

一度観ただけでは正直分かりにくい舞台ですが、何度も何度も観たくなる、何度も観る価値がある作品です。
薄っぺらい舞台ではなく、しっかりとした、厚みのある、いい舞台でした。